ちょっとした勉強のコツ(3)

9月に入りました。

北海道では、暑さも和らぎ、多少過ごしやすくなってきました。

 

桜陽高校では明日から前期期末テスト、潮陵高校では来週から2学期中間テスト、中学校では早いところは今週から2学期中間テストが始まります。

テストの時期を迎えると、どのお子様も多少ブルーな気持ちになっているのではないでしょうか。こんな時、周りの先生・親がどのように子供に関わっていけばいいのか、なかなか難しいものです。

そこで、改めて「褒める効果」について考えてみました。

 

ピグマリオン効果という言葉をご存知の方は多いと思います。

これは、願いや褒めた言葉が実現するという心理学用語です。

彫刻の名手であったキプロスの王ピグマリオンが自分で作った象牙の乙女像に恋をし、何とか自分の妻にしたいと神に願いをかけたところ、それが叶い彫刻の像は本物の人間となってピグマリオンの妻になったというギリシア神話にちなんでこう呼ばれたそうです。

 

外山滋比古さんは著書「ちょっとした勉強のコツ」の中で「褒める効果」について次の様に書いています。

勉強しても、なかなか、思うように成績を上げられない。したがって、先生からほめられることも少ない。それどころか悪い点をつけられて、叱られたような気持ちになることが多い。それで、いよいよのびなくなってしまうのである。

まちがいでもいい、ほめられると、思いがけない力を発揮するのが人間である。できるようになるには、だれか、上手にほめてくれる人がまわりにいる必要がある。学校にも家庭にもそういう人のいないことが多い。

 

「褒めて伸ばす」とはよく言われていることですが、「上手に褒める」ことはなかなかできないことです。「叱咤激励」と言いますが、特に先生や親は子供に対する期待が大きい余り、「叱咤」の方が多くながりがちです。

私も過去に「叱咤」することで子供のやる気を引き出そうとし、逆に子供から反感をもたれたことがありました。今は猛省しています。

今の私は結果に対してだけではなく「過程を褒める」ようにしています。

そんな時に、私は「本当によくここまでやったよね。先生とてもうれしいよ」とアイ(英語の「私」と言う意味)メッセージを子供に伝えています。ある人がアイメッセージとは「愛メッセージ」だと言っていました。

「褒める」とは、子供の可能性を信じ、伸びようとする芽を育てる「励ましの言葉」なのだと思います。

 

さらに言うならば、子供本人も、「自分を褒める」ことを是非心がけてほしいと思います。人はうまくいかなくなると、とかく自虐的になりがちです。「私はどうせやったって、バカだからだめなんだ」「私は数学のセンスがないから、いくらやってもダメなんだ」などと決して思わないことです。

ましてや、それを口に出してしまう愚かなことはしてほしくないですね。

「今日の自分はよく頑張れた。だから明日も頑張ろう。」「自分って結構やればできんだ。」と自分を励ますことで、一歩ずつ前へ進んでいけるのだと思います。

 

 

 

 

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コメント: 3
  • #1

    strona www (火曜日, 31 10月 2017 20:24)

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  • #2

    seks telefony (火曜日, 31 10月 2017 23:49)

    gastrochol

  • #3

    sek stel (金曜日, 03 11月 2017 21:31)

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